アクティビティー図
私には、手順の記述方法でなじみがある図。
何かの操作手順を伝えるとき、行動を単位として、それを順番につなげる。
料理のレシピをイメージするとわかりやすい。
ただ、UMLにはステート図ってのがあって、アクティビティー図と似ている。(少なくとも私には難しかった)
区別としては、行動を単位に流れを描く方がアクティビティー図で、状態の変化を単位に描くのがステート図ってことで、扱う業態や業種で使い分けがあるんだろうな、って印象です。
まぁ、actibvity と state の意味そのままなんですが…
料理のレシピを考える
アクティビティー図は行動をつなぐので、料理のレシピと相性が良いと思う。そこで、ホットケーキレシピを例に作ってみた。
前回まで
味の素さんのHPから引用した。
行動を描き分けて、より具体的に記述した。
並列処理と同期処理と条件分岐を加えて、手際の良いレシピになった感じ。
でも、もっときれいになる。してみる。
手順をカテゴリに分ける
手順が長い、複数のルートが集まってくる、分岐が多い、など、手順によって複雑なことがある。 サブルーチンを作って、別のチャートに飛ばすことが有効。
と、いっても、飛ばすほどじゃないけど長い、ってのもある。
このときは、フローをカテゴリ化すると読みやすい。
partition カテゴリ名 { フロー図を描く }
という構文が役に立つ。
@startuml title パーティションを使ってレシピを整理 (*) --------> バターとメープルシロップを用意する partition ホットケーキミックスの準備 { (*) ---> ボウルにAをふるい入れる (*) --> 別のボウルに卵を割りほぐす ボウルにAをふるい入れる --> 泡立て器で混ぜる 別のボウルに卵を割りほぐす --> 別のボウルに牛乳を加える 別のボウルに牛乳を加える --> 卵と牛乳を混ぜる 泡立て器で混ぜる --> ===a=== 卵と牛乳を混ぜる --> ===a=== ===a=== --> 混ぜ合わせた卵と牛乳をAに加える 混ぜ合わせた卵と牛乳をAに加える --> 泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜる 泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜる --> 生地を作る 生地を作る --> 生地をおたま1杯とる } partition フライパンの準備 { (*) ----> キッチンペーパーに油を染み込ませる キッチンペーパーに油を染み込ませる --> フライパンに油を塗る フライパンに油を塗る --> フライパンを熱する フライパンを熱する --> ===b=== (*) -----> ふきんを濡らし置く ふきんを濡らし置く --> ===b=== ===b=== --> ぬれたふきんの上にフライパンを置いて熱を取る ぬれたふきんの上にフライパンを置いて熱を取る --> 再び弱火にかける } partition ホットケーキを焼く { 生地をおたま1杯とる --> "生地を上からフライパンにの中心に落とす\n(こうすると丸い形になる)" 再び弱火にかける --> "生地を上からフライパンにの中心に落とす\n(こうすると丸い形になる)" "生地を上からフライパンにの中心に落とす\n(こうすると丸い形になる)" --> 表面を見る [3分間]if "プツプツと穴がでる" then --> [No]さらに待つ --> 表面を見る else --> [Yes]生地を裏返す endif } 生地を裏返す --> [2分間] 取り出す 取り出す --> ホットケーキを器に盛る if 焼き終わった then -up->[No]生地をおたま1杯とる else -->[Yes]お好みでバターとメープルシロップをかける endif バターとメープルシロップを用意する --> お好みでバターとメープルシロップをかける お好みでバターとメープルシロップをかける --> (*) @enduml
(*)がホットケーキミックスのパーティションに入ってしまうので、"バターとメープルシロップを用意する"の構文を追加して図を調整した。
こんな感じで、plantUMLのアクティビティー図を使うと、簡単に手順を図示できる。
エクセルやパワーポイントで使った時間はなんだったの?ってくらい簡単。