日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

ソラフェニブの薬効指標になるのか?

Sorafenib which is known as Nexavar is pan-RTK inhibitor and molecular targeted drug.
This is developed by Bayer and Onyx Pharmaceuticals, and FDA has approved it to treat hepatocellular carcinoma and renal carcinoma.
In Japan, this drug helped a lot of patients and is expected to improved the patient's prognosis.

On the other hand, this drug is thought to be difficult to use at the hospital.
This reason is the adverse effect.
Although the Sorafenib inhibit cancer progression to inhibit B-Raf kinase and c-KIT receptor activation, a lot of adverse effect are known (hand-foot syndrome, diarrhea, fatigue and so on).

Therefore, It is known that we will be able to realize the good management if we can clarify the responder or not at the beginning of treatment.

This news might become the solution.
Both of AFP and ALT are well known as the liver marker which indicates a liver status.
Therefore, we can save the medical cost and easily combine this test with the daily medical practice, if these marker is useful of prediction.
Moreover, we can realize the true companion diagnosis and optimize the treatment to each patients.

 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与開始から8週後のAFP値20%以上減少は、進行までの期間延長の予測因子である可能性が示された。6月8日から金沢市で開催された第48回日本肝臓学会総会で、京都市立病院消化器内科の桐島寿彦氏が発表した。
(中略)
 桐島氏は、奏効例は長期投与する中で有害事象により減量することもあり、平均投与量は低下するが、非奏効例は減量されるケースが少なく結果として平均投与量が多くなることが考えられ、治療効果と有害事象との関連について今後詳細な検討が必要と語った。

進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与開始8週後にAFP値20%減少が得られれば予後が改善する可能性【肝臓学会2012】:日経メディカル

 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与において、治療開始早期のAST値上昇は、治療中止や他の治療への切り替えの判断の際に有効な指標である可能性が示された。6月7日から金沢市で開催された第48回日本肝臓学会総会で、聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科の松永光太郎氏が発表した。

 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与は、明らかな病勢進行(PD)が確認されるまで可能な限り継続投与することが望ましいとされる。しかし、日常臨床では、効果判定を行う前に有害事象が発現し、治療を継続すべきか苦慮するケースが多い。
(中略)
 治療開始後のAST値上昇は肝実質の血流低下に起因することが考えられる一方で、腫瘍壊死によるASTの逸脱の可能性もあることから、松永氏は今後、多数例を対象に“良い”AST値上昇と“悪い”AST値上昇の判別を含めた検討を進めたいと考えている。

 治療開始から、手足症候群や下痢、高血圧などの有害事象が見られるまでの期間について検討したが、有害事象の出現時期から予後に相関する因子は見出されなかった。

 これらの結果から松永氏らは、有害事象によりソラフェニブ治療継続の判断に迷う症例においては、治療開始早期のAST値上昇が判断材料の1つとなり得る可能性があると指摘。さらに、慢性肝疾患を背景とした肝細胞癌の化学療法においては、肝関連の臨床検査値についての有害事象をCTCAEに則って絶対値で評価するのは適しておらず、治療前値からの変化など、相対評価を検討すべきと強調した。

進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与において開始早期のAST値上昇は治療中止や変更の判断に有効な可能性【肝臓学会2012】:日経メディカル