日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

効果な薬だけど使うだけの価値はあるってこと?

Her2陽性乳癌患者の方に適用があるハーセプチンは高価だけど、とても良く効く薬と聞く。
それでも、全てのHer2陽性乳癌患者の方に効果がある訳でなくて、タイケルブやオムニターグといった代替薬もある。
これら全てに共通することは、治療代が非常にかかってしまうこと。

中央値4年間の追跡期間中での無再発または無病生存率は、ハーセプチン群で78パーセント超、観察群(ハーセプチンを投与しない群)で約72パーセントであった。このリスク低下24パーセントという数字は、統計的に有意性が高いといえる。

初期HER2陽性乳がんの新薬物療法ハーセプチン投与で死亡リスク低下

このニュースは効果な薬をより効果的に使用して、無駄な治療をなくすために重要な発見なのかもしれない。

ただ、統計的有意とした「24%の低下」とは実臨床でどの程度意味があるのだろうか?
統計素人ではありますが、こういう報告を見ると、実臨床に与える効果を考えてしまいます。

だからといって、ハーセプチンが重要な薬であることに違いはない。

トラスツズマブは、4月18日に開催された医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議において、HER2過剰発現が確認された乳癌における術前補助化学療法としての効能・効果追加、およびHER2過剰発現が確認された転移性乳癌における3週間1回投与の用法・用量追加について公知申請に該当と評価された。

トラスツズマブの乳癌術前投与などを公知申請

一人でも多くの癌患者さんの命が救われるのは素晴らしいことです。

できればお金持ちだけが救われる世の中にはしないでください。