フロー図を書く、Rの時代
流れをつかむときに絵は大切
だいたい、5年単位で仕事の種類が大きく変わる生活をしていると、作業内容を記録する癖がつく。でも、私は文章が苦手なので、箇条書きにすることが多い。その箇条書きに、さらにコメントを付記するとか。
このとき、箇条書きが絵になっていると、相手の文章を読む負担が減って、理解が早まることがあり、フロー図をよく使います。
フロー図って、線で囲った枠を作る → 枠に行動を記入 → 枠を行動の順に並べる → 枠を矢印でつなぐ が基本で、枠を作る ことと 枠をつなぐ ことの両立が難しい
というか、手間。
マウス地獄
エクセルやパワーポイントを駆使していたとき、それぞれ良いとこ、悪いとこがありました。
ソフト | 良いところ | 悪いところ |
---|---|---|
エクセル | セルが便利。作業をセルに入力する → リターンで次のセルに移る → 次の作業を入力する をひたすら繰り返して、一気に作業を入力する。その後にセルをカット&ペーストで移動させて作業手順に帰ればよい。 | その後が大変。セルはあくまでセル。セル同士を矢印でつなぐときは、エクセルの画像ツールを駆使して、ひたすら描く。 |
パワーポイント | プレゼンソフトだけあって、図形機能が豊富。矩形同士を矢印でつなぐとき、矩形と矢印をそろえやすい。最近のパワポは整列もしてくれる。 | 文字を入れた枠を作るときは、図形機能で矩形を作る → 矩形を選択して文字を入力する → 矩形を作る → 矩形に文字を入力する を繰り返す。作業手順が多いとき、一気に枠を作るとワークスペースが枠だらけになる。探せない。矢印までがつらい。 |
という感じ。
エクセルもパワポも便利で高機能。いろんなことができるので重宝します。でも、エクセルは表計算、パワポはプレゼンソフトで、それ以外はやっぱり苦手。高機能ゆえに目的外のことで使いがちだけど、それって効率が落ちてる。
フロー図はきっとその典型例で、マウスをグリグリする割に仕事が遅い。
VBAならエクセルで枠を作る → エクセル形式をパワポ形式に変換 → パワポで開くと枠と矢印がつながっている ができるのか?
VBA、覚えると便利だろうけど、苦手意識で手を出せず…
Rで描く
長年使いなれたもの出きればいいな、ってことで、VBA調べる前に調べたのがR。
便利な時代ってのがあって、diagramパッケージ を見つけた。Rって単体だと大した機能はなくて、バックでいろんなライブラリが動いて、いろいろな機能を発揮する。きっと、これもそう。
diagramパッケージは行列を駆使するけど、慣れるとつかえるパッケージでした。
使い方は2ステップ
- テキストで関係図を作る。
- Rでplotmat
これだけ。
テキストの準備
行名と列名が矩形の中の文字、行から列に矢印がつながる、つなぐ → 1、つながない → 0 がルール。
最初 | 2番目 | 3番目 | 4番目 | |
---|---|---|---|---|
最初 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2番目 | 1 | 0 | 0 | 0 |
3番目 | 1 | 0 | 0 | 0 |
4番目 | 0 | 0 | 1 | 0 |
最後 | 0 | 1 | 0 | 1 |
test.txtで保存する。
Rで読み込む
library(diagram) x <- read.delim("test.txt") plotmat(x,pos=c(1,2,1,1),box.type="rect",box.size=.1,box.prop=.5)
こんなかんじ。
データに「1」を入れたから、矢印の横が「1」になってる。文字にしたければ、1を書き換える。
最初 | 2番目 | 3番目 | 4番目 | |
---|---|---|---|---|
最初 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2番目 | 最初-2 | 0 | 0 | 0 |
3番目 | 最初-3 | 0 | 0 | 0 |
4番目 | 0 | 0 | 3-4 | 0 |
最後 | 0 | 2-4 | 0 | 4-最後 |
便利な時代
ワード、エクセル、パワポが高機能になるのと同じように、便利になるものがたくさんあって、それを使えることで効率化できることがたくさんあります。知らなくても困らないけど、知っていたら得なことってたくさんある。
ってお話。