数字にまつわる面白い記事が2つあった
全然、別のことを扱っているけど、言いたいことは似ている
- 真実は数字の裏に見え隠れするもの
- 数字は現象の一面を表すに過ぎない
- 数字は自分の解釈を補助する情報の一つ
- 自分のフィールドに解釈できる人が本質に気づく
「予測を当てる」を信条に冷静に分析する
データサイエンティストがセクシーかどうかは、非常に疑問です
でも、データから真実を読み解く力をもつ人はセクシーかもしれませんね
で、ここでは花王の事例が紹介されています
花王といえば、マーケットの分析力と社内研究が相乗的に企業活動を活性化していることで有名です
Web記事
ノンシリコン系高価格帯シャンプーを支持する層の一部で、「頭皮がつまる」とか、「パーマ、カラーがかかりにくい」といった話がありましたので、花王ではこれへの対処として、現在発売しているシャンプーに含まれるシリコンが本当に体に悪影響を及ぼすものなのか、全て実験を行い、確認しました。
「毛穴をふさぐ」という点については、シリコンの特性上無理だとわかりました。水で流すと水滴になってしまって膜にはならないので、ふさごうとしてもふさげませんでした。
次に、パーマやカラーもかけましたが、現在発売しているシャンプーに含まれている程度の量であれば、全く影響しないことも実証されています。
ですので、花王としては、仕上がりのお好みに合わせたラインナップ展開で、さっぱりする仕上がりを好む方には、ノンシリコンの「メリット」「サクセス」を提供していますし、きしむのが嫌な方には、シリコンを配合した「アジエンス」などを提供しています。
花王・塗谷氏、ヘアケア市場の最新動向と今後の事業戦略を語る
PDF資料
で、本題
サプライチェーン・マネジメント(SCM)はプロダクトライフサイクル・マネジメントとして重要になっています
企業の社会責任が問われ、重要視される現在、ここを軽視すると企業の寿命を短くするとも言われています
その中、花王はマーケット分析と自社開発を有機的に結合したPDCAサイクルを実現しています
(日経ビジネスオンラインから 花王の大路延憲・情報システム部門統括付部長)
「予測を当てる」を信条に冷静に分析する
- データサイエンティストになるには、「予測を当てる」を信条にして、成果を出す心意気と努力が欠かせない
- 過去の生産量や販売量の動向を分析し、日々の需要を予測し、在庫の最適化を図っている
- 「予測を当てる」と言うと占い師のようにも聞こえるが、すべきことは緻密な分析に尽きる
- データは様々なことを語りかけてくれる。これを生かして、業務改革や意思決定の速度を上げることができるかどうかが重要
徹底した現場主義、理論は現場を解釈する上での道具に過ぎない
企業経営に必要な情報がもつ意味を理解しているからこそ出る発言
「予測を当てる」を信条に冷静に分析する
- 数学や統計学、データ分析に強いことはデータサイエンティストになるための必要条件である。だが十分ではない
- データ分析結果を、経営や現場の課題解決に結びつけるスキルが必要
日本の若手のデータサイエンティストに欠落している感覚じゃないか
パソコンヲタクが数字を弾いて、尤もらしいことを語る
現場の状況を伝えても、「私は専門ではないので…」としれっと答える
そんな姿を見てきただけに、この言葉は素晴らしいと思う
現場なき、データは妄言
そんな言葉が頭をよぎった