UMLを練習する、アクティビティー図-5
アクティビティー図
私には、手順の記述方法でなじみがある図。
何かの操作手順を伝えるとき、行動を単位として、それを順番につなげる。
料理のレシピをイメージするとわかりやすい。
ただ、UMLにはステート図ってのがあって、アクティビティー図と似ている。(少なくとも私には難しかった)
区別としては、行動を単位に流れを描く方がアクティビティー図で、状態の変化を単位に描くのがステート図ってことで、扱う業態や業種で使い分けがあるんだろうな、って印象です。
まぁ、actibvity と state の意味そのままなんですが…
料理のレシピを考える
アクティビティー図は行動をつなぐので、料理のレシピと相性が良いと思う。そこで、ホットケーキレシピを例に作ってみた。
前回まで
味の素さんのHPから引用した。
行動を描き分けて、より具体的に記述した。
並列処理と同期処理を加えて、手際の良いレシピになった感じ。
でも、もっときれいになる。してみる。
条件分岐とループ
焼き始めたら、ただ行動する、ってことはなく、焼き加減を見ながらの調理になる。この状況判断は条件分岐になる。
で、分岐の矢印に状態を書き入れたいときは、矢印の終点と結合のあいだに "[...]" とブラケットで囲った文字を入れる。これは条件分岐だけでなく、すべての矢印に有効です。
if 条件 then --> [コメント]行動A else --> [コメント]行動B endif
って構文。行動Aと行動BはどちらがYesでもいい。ただ、条件分岐は直前の行動と結合するので、ifを続けるときはどちらに結合したいか注意する。そして、条件分岐でループ処理になるときは、元の状態に結合すればいい。
で、条件分岐の条件はダイヤモンドの右上か左上に出る。ダイヤモンドの中じゃない。矢印のコメントと位置が近いので混乱する。
@startuml title ホットケーキレシピに条件分岐を入れたら (*) ---> ボウルにAをふるい入れる ボウルにAをふるい入れる --> 泡立て器で混ぜる 泡立て器で混ぜる --> ===a=== (*) --> 別のボウルに卵を割りほぐす 別のボウルに卵を割りほぐす --> 別のボウルに牛乳を加える 別のボウルに牛乳を加える --> 卵と牛乳を混ぜる 卵と牛乳を混ぜる --> ===a=== ===a=== --> 混ぜ合わせた卵と牛乳をAに加える 混ぜ合わせた卵と牛乳をAに加える --> 泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜる 泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜる --> 生地を作る 生地を作る --> 生地をおたま1杯とる (*) ----> キッチンペーパーに油を染み込ませる キッチンペーパーに油を染み込ませる --> フライパンに油を塗る フライパンに油を塗る --> フライパンを熱する フライパンを熱する --> ===b=== (*) -----> ふきんを濡らし置く ふきんを濡らし置く --> ===b=== ===b=== --> ぬれたふきんの上にフライパンを置いて熱を取る ぬれたふきんの上にフライパンを置いて熱を取る --> 再び弱火にかける 再び弱火にかける --> "生地を上からフライパンにの中心に落とす\n(こうすると丸い形になる)" 生地をおたま1杯とる --> "生地を上からフライパンにの中心に落とす\n(こうすると丸い形になる)" "生地を上からフライパンにの中心に落とす\n(こうすると丸い形になる)" --> 表面を見る [3分間]if "プツプツと穴がでる" then -> [No]さらに待つ --> 表面を見る else --> [Yes]生地を裏返す endif 生地を裏返す --> [2分間] 取り出す 取り出す --> ホットケーキを器に盛る if 焼き終わった then -up->[No]生地をおたま1杯とる else -->[Yes]お好みでバターとメープルシロップをかける endif お好みでバターとメープルシロップをかける --> (*) @enduml
こんな感じ。
plantUMLは自動で配置が換わる。分岐が増えたり、複雑な図になると、思ったように配置してくれない。
配置を指定する方法があるか、調べてみよう。
とはいえ、
こんな感じで、plantUMLのアクティビティー図を使うと、簡単に手順を図示できる。
エクセルやパワーポイントで使った時間はなんだったの?ってくらい簡単。