日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

顎骨壊死(BRONJ)の病気分類

乳がんの骨転移率は高く57~73%もあるそうです。

骨転移しやすい代表的な癌は,女性では乳癌,男性では前立腺癌。この他,肺癌や甲状腺癌,腎癌も高頻度に起こります。剖検例における検討では,乳癌は 57〜73%,前立腺癌は57〜84%,肺癌は19〜32%,甲状腺癌は19〜50%,腎癌は23〜45%に骨転移が認められたと報告されており,これらの癌では骨転移に特に注意すべきといえます

http://www.aredia.jp/medical/talks/section04/index.html

これには乳がん細胞と破骨細胞と骨の中のサイトカインのバランスが重要だと分かっています。PDF資料


そのため、骨転移した患者さんに対する治療目的は骨関連事象(skeletal related event:SRE;病的骨折、脊髄圧迫症状、外科治療、放射線治療高カルシウム血症)の緩和とQOLの維持になるそうです。
で、ビスホスホネート製剤(BP剤)は、全身療法との併用でSREの発症を遅延、減少させ、骨転移した患者さんのQOL維持に貢献しているそうです。

ですが、BP剤には副作用もあり、中でも顎骨壊死(Bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw:BROJN)が重篤です。
長期点滴患者や口腔内疾患のある患者さまに多いそうで(発生頻度は0.8~12%)、虫歯一つでも油断できません。

  • 顎骨壊死(BROJN)の病気分類
ステージ0 痛みなどの特別な臨床症状がない
歯周病によって説明できない歯の脱落や歯髄壊死がある
BONJを暗示するX線撮影所見がある
ステージ1 骨の露出を認めるが、痛みや感染がない
ステージ2 化膿、感染と痛みを伴う口腔内漏孔がある
ステージ3 口腔外へ漏孔、または歯槽骨の領域を越えて腐骨が広がる
壊死骨、病的骨折、骨溶解が進展する

他の重篤な副作用には腎障害もありますが、臨床的には点滴時間のコントロールで抑えられるそうです。

一般的に知られる副作用と、実地臨床で問題となる副作用は違うのですね。
臨床医の先生方と深く議論することは、やっぱり大切です。