日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

数字って解釈が難しい・その2

数字にまつわる面白い記事が2つあった

全然、別のことを扱っているけど、言いたいことは似ている

  • 真実は数字の裏に見え隠れするもの
  • 数字は現象の一面を表すに過ぎない
  • 数字は自分の解釈を補助する情報の一つ
  • 自分のフィールドに解釈できる人が本質に気づく

数字のカラクリ・データの真実 〜統計学ブームのヒミツ〜

統計がここ最近になって脚光を浴びている

理由は色々あるだろうけど、書籍も売れているみたい

理系離れが言われて久しい、今も理系が増えているとは思えない
でも、統計が脚光を浴びている
面白い

  • 株の個人取引が増えて、数字の理解力が求められている
  • 数字が一人歩きして、騙される人が増えている
  • ITベンチャーが高収入企業ということもあり、学生の人気就職先になった
  • パソコンが高機能になって、複雑な計算が誰でも利用できるようになった

とかあるんでしょうか?

そんな中、NHKが特集を組んだ

アンケートから分かる『比較』の大切さ

NHKでは路上アンケートが実施される

この食べ物は禁止すべきですか?
  • 心筋梗塞で死亡した人の95%が、この食べ物を摂取していた。
  • がん患者の98%が食べている。
  • 強盗など、凶悪犯罪者の90%が犯行前、24時間に摂取している。

多くの人が禁止した方が良いと答える

で、その食べ物は?    『ご飯』

日本人の主食、お米、多くの人が食べているから、当然、病人や犯罪者も食べている。
当たり前といえば、当たり前

ここから分かるのは、『特定の一面だけをフォーカスすると事実を伝えても、真実を伝えていない』ということ
大切なのは『比較』

上のアンケートで言うなら、

  • 健康な人は何%食べてますか?
  • 一般市民は何%食べてますか?

という視点が大切ってことだと思う

狩野裕先生

狩野先生は、私が統計学の奥深さを知ったきっかけになった先生の一人

先生の研究室では、統計学が実生活にどのように関わっているのか、とても分かりやすく紹介してくれています
とっかかりにくいと思っていた統計学、とても身近に感じた瞬間でした

NHKでは番組内で統計のカラクリを分かりやすく説明してくれました
その言葉の中には、大切な言葉がちりばめられていました

  • 適切に比較するということも重要
  • 当局が真実を隠しても、データは、うそをつかない

番組からのメッセージ

番組では数字のカラクリを特集しています
でも、番組が伝えたいのは、『数字には気をつけよう』と言うことだけではないと思いました

気をつけるだけでは、疑心暗鬼になって、漠然とした不安にかられるだけだから

大切なのは、データの背景に何があるのかを、自分の経験や知識を総動員してイメージする力だと思いました