日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

フットプリント

妻が素敵な詩を教えてくれた。
今の自分の境遇を振り返り、心が熱くなった。
忘れないように残しておきたい。

ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは主とともに、渚を歩いていた。
暗い夜空にこれまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりの足跡が残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは、主のあしあとだった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、わたしは、砂の上の足跡に目を留めた。
そこには、一つのあしあとしかなかった。
わたしの人生で一番つらく、悲しい時だった。
このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ねした。
「主よ。私があなたに従うと決心したとき、
あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、
わたしと語り合ってくださると約束されました。
それなのに、わたしの人生の一番つらいとき、ひとりのあしあとしかなかったのです。
一番あなたを必要としたときに、あなたが何故私を捨てられたのか、わたしには分かりません。」

主は、ささやかれた。
「わたしの大切な子よ。わたしは、あなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、
わたしはあなたを背負って歩いていた。」

自分は一人じゃないと思えると、少しだけと力が出てくる。
そんな小さな、でも確実な力が沸いてくる詩だと思った。