日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

タルセバが非小細胞肺癌で効追された

タルセバ(エルロチニブ)はがん細胞の細胞表面にあるEGFRに結合して、がん細胞が増殖しないよういする薬です
これまでに

  • 切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌

で承認を得ています

その一方で、通常の抗がん剤では見られない重篤な副作用も知られています
有名なものでは、間質性肺炎、肝機能障害があります

エルロチニブ

がん細胞の分裂や増殖を促進する成長因子は、がん細胞の表面にある受容体(EGFR=チロシンキナーゼというタンパク質)と結合することによって、そのはたらきを発揮します。
タルセバはこのチロシンキナーゼのはたらきを阻害して、がん細胞の増殖を抑えるシグナル伝達阻害剤です。

http://www.anticancer-drug.net/molecular/erlotinib.htm:抗がん剤の種類と副作用

ベバシズマブが悪性神経膠腫に対する効能・効果を取得、初発への適応は世界初

 中外製薬は6月14日、上皮増殖因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤エルロチニブ(製品名:タルセバ錠25mg、同100mg、同150mg)について、厚生労働省から「EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺癌」に対する効能・効果追加の製造販売承認を取得したと発表した。
(中略)
 なお、エルロチニブのEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌に対する適応は、欧州では2011年8月、米国では2013年5月に承認を取得している。

エルロチニブがEGFR遺伝子変異陽性で癌化学療法未治療の非小細胞肺癌への効能・効果を追加

間質性肺炎は、同種の摘要を受けているイレッサ(ゲフィニチブ)で有名になった副作用です
イレッサの真実
法務省、イレッサ訴訟

イレッサも同じメカニズムで薬効を示すので、この手の薬でこの手の治療メカニズムには何か共通点があるのかもしれません
より研究が進み、改善に向かえばいいなと思います