日々のつれづれ

不惑をむかえ戸惑いを隠せない男性の独り言

情報公開の意味

BBCで手術成績の公開に関するニュースがあった

医療が抱える課題を知るということ

The first wave of new performance data for individual surgeons in England is being published in what is being hailed as a historic moment for the NHS.

'First batch of surgeon data revealed'

医者は目の前にいる病気に苦しむ患者様のために、そして彼らを支える家族のために、日々、病と戦っている

そして、医療を少しでも良くするため、研究をする方達もいる

でも、医療は社会のためにあるが、医者が向き合うのは個人
一人一人と向き合うことと、社会を変えるための医療の改善にはギャップもあるだろう

そういった状況で、今、医療が抱える真の課題を整理するには、現場で起こっていることを整理することが避けられない

一部に反対意見もある

But some doctors have been resistant to widening publication of data for eight surgical specialties and cardiology, as there is a fear that it may give a misleading impression.

'First batch of surgeon data revealed'

日本でも、日本の名医...、とか、こんな病院は...といった記事を時々目にします

いわゆる大衆紙は、部数確保のためにユーザーが興味のあることに応える役目があります

しかも、そのニーズは今、この瞬間にカンフル剤の様に大衆の心を掴むものじゃなくちゃいけない。

そう考えると、大衆紙は短期的なトレンドを追い、床屋のスポーツネタの様に盛り上がるネタが嬉しい。

一部の医者はそこにリスクを感じたのかもしれない

一言で医療と言っても、手術と言っても、その現場で起こっていることの全ては言葉にできないから

だから、安易な情報公開はゴシップのように世の中を駆け巡り、本来の目的までたどり着かない

医療は公共サービス、でも解釈は難しい

"With difficult cases, these results force people to think more carefully and encourages surgeons to send those more difficult cases on to other more specialised surgeons."

'First batch of surgeon data revealed'

個人的には、課題抽出の大切さと、情報公開が抱えるリスク、どちらも正論だと思う

私は情報公開は正義だと思うし、民意だと思う
でも、正義を悪意に染めるのも私達、大衆です


ここは政府や有識者が情報をコントロールするところなのかもしれない
もちろん、歴史的にこれが悪意を産んだことを忘れてはいけない

それを知った上で、大義のために志を持つ人たちが、心を一つにすることなのかもしれない

と、思いました