小さき頃の記憶、親の想い
今週のお題「名前」
子供の頃
『自分の名前の意味を親に聞いてこよう!』
って宿題があった
名は体を表す
意味は
名前はその物や人の性質や実体をよく表すものだということ
四字熟語では
名詮自性/名実一体
英語では
Names and natures do often agree.
だそうだ
まあ、小ネタはどうでもいいのですが、この授業には二つの狙いがあって、一つは
『名前から自分の性格が出ているよね』
って先生は言いたかったようだ
私の名前は少し変わっているんですが、名前の由来を調べたとき、先生や友人は妙に納得したのを今でも覚えています
そして、大人になった今も名前の説明をするときに、その由来を話すのですが、結構それがインパクトになって覚えてもらえたりします
自分が親になって
で、先生のもう一つの狙いは
『親がどんな気持ちで大切に名前を決めたのか』
ってことを知って欲しかった様です
でも、小学一年生には難易度の高い授業だと思う
女の子は精神的に大人だから、その辺も汲み取ったのかもしれません
でも、男の子にその狙いは分からないよな、って後になって思いました
そうこうするうちに、あっという間に自分は大人になって、結婚して、子供ができた
で、いざ、自分が子供に名前をつける段階になった時に
ふと、この授業のことを思い出した
本当に『ふと』
今まで思い出したことなんて一度もなかったのに、鮮明に思い出した、先生の顔、声、クラス、いろんなものを鮮明に
そして、先生の授業の狙いってのが、ストンと心の中に入っていた気がした
十数年経って、ようやく
自分が大人になって行く過程で、世の中はいろいろ変わっていた
でも、そのときの授業で先生が話した言葉の意味、授業の狙いってのは変わらないものなんだって思った
自分が生きてきて、妻も生きてきて、その中でいろいろ学んで、感じて、苦しんで、楽しんで
そんな人生を経て、子供を授かる
子供につける名前
それは、子供が人生を生きてゆく上で、名前はきっと自分自身のアイデンティティーとなる
子供が生きてゆく上で、私たちの名づけた名前が心の支えになってくれたら、とても嬉しい
子供の名前って、そういう気持ちで親がつけてくれたんだな、って気がついた
名づけるということ
親は子供を名づけるとき、子供に大きくなって、自分の名前の意味をきっと聞くでしょう
そのとき、親は子供に自分たちの愛情の深さを伝えたいと思うんだろう
そして、子供はそのときには何にも気づかないかもしれない
でも、子供が大人になって、自分が名づけるとき、私と同じように思い出すんだろう
こうやって、命は繋がって行くんだ、想いは受け継がれて行くんだ
そんなことを名づけるときに気がついたんですよね